おおば裕子
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2019年川崎市議会第5回定例会・一般質問(その3)

(3)今井地域の老人いこいの家の整備及び総合自治会館跡地等の活用に係る土地利用方針(案)について

総合自治会館の外観

跡地利用の方針が注目されている総合自治会館

質問①
 総合自治会館跡地等の活用にかかる土地利用方針(案)が出され、12月5日に町内会や商店街など地域との意見交換会が中原区役所で開催されました。町内会長や商店街会長、今井地域に老人いこいの家をつくる会の方々などが参加をしています。
 土地利用方針(案)については、方針(案)とは異なった意見や疑問が様々だされたとのことですが、内容について、まちづくり局長に伺います。

答弁①
総合自治会館跡地等の活用に関する意見交換会についての御質問でございますが、これまで把握した地域の意見を踏まえ、取りまとめた土地利用方針案について、地域住民や商店街などの方々にお集まりいただき、意見交換会を開催したどころでございます。
参加された方々からは、民間活用した際の事業実現性、いこいの家の整備や機能についての考え方、災害時の対応など様々な視点に基づいたご意見がございました。

質問②
 今後のスケジュールとして、2020年1月に土地利用方針を策定する予定となっています。意見交換会で出された意見、また現在実施されているパブリックコメントの意見は、当然、方針策定にいかされると思いますが、見解を伺います。事業者の公募を募集する前に、地域との意見交換会を行うべきですが、見解を伺います。

総合自治会館跡地利用計画文書の画像

総合自治会館跡地利用計画文書
詳しい内容は下記のリンクから閲覧できます。

総合自治会館跡地活用基本方針案.pdf

答弁②
土地利用方針についての御質問でございますが、
現在、パブリックコメントを行っているところでございまして、いただいたご意見を考慮し、同方針を策定してまいりたいと考えております。
また、地域との情報共有を図ることは重要と認識しておりますので、今後も、適宜意見交換などを行ってまいりたいと考えております。

質問③
 12月5日の意見交換会では、老人いこいの家の整備についても意見がだされたと聞いています。その内容を伺います。跡地を含めこの場所以外に、用地の確保の検討をされてきたのか、健康福祉局長に伺います。

答弁③
老人いこいの家についての御質問でございますが、はじめに、意見交換会におきましては、総合自治会館跡地等における、いこいの家の整備や機能についての考え方のほか、民間活用における、いこいの家機能の実現性や、土地利用方針案に掲げる「多世代交流」の考え方などについて御意見があったところでございます。
次に、いこいの家の整備につきましては、これまで中学校区に1か所という整備目標を掲げ、市内48か所に整備を図ってきたところでございますが、本年3月に策定した「いこいの家・老人福祉センター活性化計画」におきましては、既存施設の活性化を図るとともに、いきがいづくり、介護予防などのいこいの家機能を、他の公共施設や民間施設の活用などにより展開を図る「機能重視」の考え方へと転換するほか、従来の施設配置の考え方についても再検討を行うこととしております。
こうしたことから、今井地域内における他の公共施設を有効活用した、いこいの家機能の展開についても、検討を行っているところでございます。

意見要望です。
 まず、土地利用方針(案)ですが、状況の変化に伴って「売却しない」、「共同化事業は実施」しないとなったことは、地域の声がいかされて良かったと思います。活用にあたっては、「民間活力により整備・運営」とあります。この点については、もっと議論が必要です。「賑わい」という言葉一つとっても、地域が望む「賑わい」と事業者が考える「賑わい」とは、一致するとはとはいえません。パブリックコメントの結果をふまえてすみやかに、地域で意見交換会を開催することを要望します。
 老人いこいの家については「いこいの家の機能の展開」として検討を行っているとのことです。「多世代交流」とあいまいにことなく、市が責任をもって整備すべきことを求めておきます。