3月議会・予算審査特別委員会(2)商店街施設整備アーケードの維持管理について(3月6日)
大庭 質問①
川崎市内の商店街は、10年前は252ありましたが、現在は41の商店街が減り211となりました。商業振興事業費をみると2018年度の予算が3億円余で、昨年より1900万円余が削減されています。この数年をみても一番予算がついていたのが2015年の3億6600万円余で、この時は川崎駅東口リニューアルをした時の振興事業にともなうものでした。商店街の振興の予算は削減され続けています。
活気ある商店街を作るうえで、ハード面からも支えていくことも必要です。この間、市の施設整備事業補助費を活用して、多くの商店街がLED街路灯改修などを行ってきました。
そこで、アーケードのある商店街について伺いますが、現在、市内にあるアーケードは、川崎区に銀柳街と銀座街と駅前大通りの計3カ所、中原区新城に2か所、高津区の溝口駅西口と麻生区の百合丘駅前に各1カ所あり、合計で7カ所となっています。過去、この施設整備事業補助費を活用して、撤去したアーケードはあるのか、伺います。改修したアーケードについて、改修内容を伺います。
経済労働局長 答弁①
商店街アーケードについての御質問ございますが、
商店街施設整備補助事業を活用してアーケードを撤去した事例は、過去5年間でございませんが、商店街の安全を確保することを目的として改修は2件ございます。
アーケードの改修につきましては、1件目は、商店街アーケードの入ロゲートの部材が一部落下したため、専門事業者による調査を行ったところ、更なる落下事故が生じる可能性があることから、商店街の安全を確保するため、新たなゲートに改修したものでございます。
2件目は、アーケードの老朽化に伴い、柱の脚部及び埋設部の補強を行ったものでございます。
大庭 質問②
商店街のアーチの方は、補助金を活用して撤去をしているところは多くあるようですが、巨大なアーケードを撤去した商店街は、過去にはないということです。
改修したというこの2件については、2012年に新たにゲートを改修することや柱の補強などをそれぞれ行って安全対策をはかったとのことですが、いまある商店街のアーケードは、築30年から50年がたち、アーケードをもつ商店街にとっては、維持管理をしていくことは経費がかかります。
中原区では、新城に2つの商店街にアーケードがあり、アイモールとして地域で親しまれています。このアーケードも築43年と41年です。商店街にとって、アーケードは、町のシンボルとして、地域のみなさんと商店街がともに築きあげてきたものがありますから、維持をさせていきたいと思うは当然で、老朽化したからと簡単に撤去することはできません。耐震診断や定期的な老朽化対策など維持管理が必要です。耐震診断などを含めた整備のための補助金を加えるなど検討できないか、伺います。
経済労働局長 答弁②
商店街アーケード耐震助成についての御質問でございますが、
商店街アーケードにつきましては、商店街の所有物でございますので、基本的には所有者である当該商店街が維持管理すべきものと考えているところでございます。
しかしながら、商店街の安全確保も大切であると考えておりますことから、アーケードを所有する商店街と十分に意見交換を行いながら、必要に応じて関係部局と連携して、研究してまいりたいと存じます。
大庭 意見要望
せひ、安全対策の点からも、よろしくお願いします。