12月議会・一般質問(1)中原区の認可保育所の整備について(12月19日)
12月議会一般質問5テーマ(1)中原区認可保育所の整備について、(2)(仮称)小杉小学校に通う児童の通学路とケア対策について、(3)今井中学校区老人いこいの家の整備について、(4)JR南武線武蔵新城駅と周辺地域にかかわる課題について、(5)生活保護のしおりの改善について、を順に掲載します。
大庭 質問①
中原区の認可保育所の整備と待機児童解消について、こども未来局長に伺います。
中原区は、7行政区の中でも待機児童が最も多く深刻です。認可保育所の整備を抜本的に見直して、一刻も早く整備を進めていく必要があることから繰り返し質問をさせていただいています。
本市の2017年(平成29年)10月1日現在の保育所等利用待機児童は、374名でした。そのうち中原区は211名で、全体の56.4%と、突出したうえ、昨年度同時期より167名増えました。
(新定義による育児休業者は266人中、中原区は163名。)
2017年度の中原区の認可保育所の整備数は、8月に1カ所60名、2018年4月開設予定で9カ所600名、既存保育所2カ所で定員増20名、合計620名です。市全体で過去最大規模の整備数とのことですが、中原区はそのうちの3分の1をしめました。4月1日時点で認可保育所に申請して入所できなかった保留者数が880名もあったわけですから、今年度620名分の整備では不足になることは明らかです。2018年度の見通しについて伺います。
こども未来局長 答弁①
待機児童対策における今後の見通しについての御質問でございますが、
市有地活用型をはじめ、様々な方策を活用し、認可保育所等の整備を進めてまいりましたが、今後につきましても、一人でも多くの保育受入枠を確保するため、既存保育所における更なる受入れの調整や、川崎認定保育園の新規認定などの多様な手法により、対応してまいります。
また、区役所において利用者の意向を丁寧に確認しながら、ニーズに寄り添ったきめ細やかな相談・支援を引き続き実施することで、待機児童の解消を目指してまいります。
大庭 質問②
答弁では、待機児童にさせないように、多様な手法により対応していくとのことですが、入所申請をしている人たちは、認可保育所に入所ができないために、やむをえず他の施設をさがしています。
申請数に対して整備の不足がわかっているのに、計画しないというのは自治体の役割を果たしているとはいえません。必要な認可保育所の整備をすべきであると指摘しておきます。
そのうえで、2017年度、中原区整備される認可保育所は、10カ所です。そのうち、市有地は1カ所で、園庭のある保育所は3カ所です。整備が可能な公有地や民有地を積極的に活用してきたと代表質問で答えておりましたが、実態は「補完的な整備」とする民間事業者活用型の整備が中心で、園庭がない施設が大半です。
6月議会で、認可保育所の整備については、市有地である、①旧中原消防署跡地の一部の土地と②宮内市営住宅7号棟跡地については、整備にむけて対応が可能ではないかと質問しました。所管局との間で検討をしてきたのか、伺います。
こども未来局長 答弁②
保育所の整備についての御質問でございますが、
これまでも保育需要が高い地域において、整備が可能な公有地につきましては、積極的に活用してきたところでございます。
今後につきましても、立地・利便性や周辺の保育需要を勘案し、利用可能な資源は最大限に活用することとしておりますので、御指摘の市有地も含め、保育所整備が可能と思われる公有地につきましては、引き続き関係局と協議を進めてまいります。
大庭 意見要望
民間とは違って市有地ですから、市の裁量で進めていくことは可能だと思います。まったなしの整備であるということを受け止めて、年度途中でも整備の見通しをつけていただくよう、強く要望をしておきます。