6月議会・一般質問 (3)中部小児急病センターについて
「中部小児急病センターについて」の質問を全文掲載しました。
◎ 大庭 質闇①
わが党が繰り返し整備を求めてきた中部小児急病センターが昨年20W 年4月1日から日本医科大学武蔵小杉病院内に開設されました。準夜帯の受付時闇は、午後 6時30分から午後Ⅱ時までなっています。そこで昨年1年間の受診者数と月平均受診者数について、伺います。合わせて、市立川崎病院内にある南部小児急病センターと多摩休日夜間急患診療所内にある北部小児急病センターについても同様に伺います。各センターの年間の受診者割合を合わせて伺います。また、中部小児急病センターが開設から 1年が経過し、川崎市としての見解を伺います。
◎健康福祉局長 答弁
中部小児急病センターについての御質問でございます。
平成25年度の受診者数は5,俳6人、月平均受診者数は423人となっております。また、南部小児急病センターの準夜帯の受診者数は6,437人、月平均受診者数は約536人、北部小児急病センターの準夜帯の受診者数は4,7器人、月平均受診者数は約394人でございます。また、受診者総数に占める各センターの割合は、南部が40%、中部が31%、北部が29%となっております。中部小児急病センターが開設された平成25年度の南部、北部両センターの準夜帯の受診者数を、平成24年度と比較いたしますと、それぞれ10%程度減少しておりますことから、中部小児急病センターの開設が、南部、北部両センターの混雑緩和に寄与しているものと考えております。
◎ 大庭 質問②
中部小児急病センターの開設になった、南部北部両センターの準夜帯の受診者数がそれぞれ10%程度減少したとのことです。中部センターが開設される前の2012年は、2か所のセンターで合計12404人、開設後 2013年は、 3ケ所で合計16235 人になり、中部の開設によって3831人増えました。それだけ需要があるといえます。しかし、中部小児急病センターについては、 11時までの準夜帯のみの診療のみです。南部小児急病センターは、土曜・日曜・祝日・年末年始24時間、毎夜間(365日)で、受付時間は午後 5時~翌朝 8時30分です。北部小児急病センターは、受付時間が日曜愈祝日・年末年始が午前 9時~11時30分と午後 1時~ 4時、準夜帯深夜帯は毎日で午後 6時30分から翌朝 5時3 0分で、2 ケ所のセンターはほぼ 24時間対応です。各センターの受付時間が異なっている理由について、見解を伺います。そこで、深夜帯の南部北部両センターの年間受診者数と1日の平均受診者数を伺います。また、中部地域の居住患者の深夜受診について、見解を伺います。
◎健康福祉局長 答弁
中部小児急病センターについての御質問でございますが、はじめに、各センターの受付時間につきましては、夜間に対応していただける小児科医師の確保が難しい中で、各運営主体が実施可能な形態で運営していることからセンターにより異なっているものでございます。
次に、深夜帯の受診者数についてで、ございますが、平成25年度の南部小児急病センターの年間受診者数は2,511人、 1日平均は約6.9人、北部小児急病センターの年間受診者数は1,857人、 1日平均は約5.1人でございます。中部地域の居住患者の深夜受診につきましては、現在中部小児急病センターでは実施しておりませんので、従前どおり、南部又は北部の小児急病センターもしくは小児病院群輪番制の当番病院において受診していただきたいと考えております。
◎大庭 質問③
新しく中原区で赤ちゃんを育てている人から、「高熱になることが多いが、川崎区や多摩区までいくのは大変で、翌日朝まで待たなければならず、そういう時は不安でいっぱいです」と。子育て世帯は、増えることが予想もされる地域だけに、深夜での開設をしていく方向が必要と思います。川崎市としての対応と見解を伺います。
◎健康福祉局長 質問③
中部小児急病センターについての御質問でございますが、日本医科大学武蔵小杉病院においては、全国的に小児科医師の確保が難しい中で、小児病院群輪番制の2次救急当番病院を担い、さらに北部小児急病センターに対して深夜帯当番医師を派遣するなど、本市の小児救急医療体制において、これまでも大きな役割を果たしていただいております。こうした状況の中で、中部小児急病センターの開設に際し、同病院と深夜帯までの開設についても協議いたしましたが、配置医師数等を吉慮した結果、小児科医師に過大な負荷を掛け疲弊を招くことになるため、準夜帯のみの開設となったものでございまして、これらを勘案いたしますと、まずは、この体制の維持継続が図られることが、何よりも重要であると認識しているところでございます。
◎大庭 要望意見
意見要望をさせていただきます。中部小児急病センターの開設は、日医大小児科医師、また関係者のみなさんのご苦労や努力もあって実現にいたった経過は、理解しているところです。しかし、中部に深夜帯がないことで、その分、南部や北部のセンターで負担をかかえるということは、先ほどの準夜帯の中部センター開設前と開設後の受診者数減少で明らかだと思います。再開発事業が進めば、今後中原区を中心に中部地域は子育て世帯が急増する地域であることは明確なわけですから、自治体の責任として、引き続き深夜帯の医師の確保に努力を重ねていくことが求められます。中部夜間急病センターの受診者状況ふまえて、日医大の医師だけではなく、医師会とも連携し小児科の開業医師に対しても粘り強くお願いしていくなど、今度は、深夜帯の開設について引き続き検討をしていくよう要望いたします。