小杉駅周辺地区の人口過密化計画は見直すべき-12月議会で論戦しました
▽再開発で交通基盤の飽和・風害などが深刻に―代表質問より
12月6日、日本共産党川崎市議団は代表質問で、小杉駅周辺地区の再開発による保育園不足や小学校の過密化、交通基盤の飽和等の問題をただしました。
――『横須賀線のラッシュ時の混雑率が195%で全国ワースト5位、小杉乗り換え客の増加が影響している』と報道されているように、再開発で世帯数が増加すれば、乗降客も増える。これ以上ホームを拡幅することはできず対策は限界。ショッピングモールができれば周辺道路の渋滞もひどくなる。風害も起こっており、日影被害の影響も大きい。一極集中の人口過密化計画は見直すべきだ――と日本共産党市議団は主張しました。
まちづくり局長、副市長は、「事業者に駅の混雑緩和対策の強化を要請している」「東横線の輸送力増加が図られる」などの答弁にとどまり、再開発による人口増などの影響にはふれませんでした。
日本共産党は、いま発生している問題は、川崎市の都市計画をもとに、容積率の大幅な緩和によって高度化を促進してきた結果であり、明確に川崎市の責任だ、と指摘しました。
▽小杉町3丁目―住民の意思尊重し、見直し含め検討を
12月18日の一般質問で、小杉町3丁目東地区再開発の事業計画やスケジュール、説明会など住民の意見を反映することなどについて質問しました(スケジュールなどは下表)。同地区の再開発事業は、現在中原図書館や小杉こども文化センター、公団の住宅がある地域が対象です。
金子まちづくり局長は、新聞折り込みチラシや近隣の居住者約5800人へのポスティングなどで説明会を周知し、二日間で約120名が参加したと説明。こども文化センターの今後の計画について住民から質問があった、と答弁しました。
いまだ詳しい事業説明がされていないため公団に住む高齢者などは不安をかかえていることを指摘し、小杉こども文化センターをこの地域内に設置することを求めました。さらに、住民の意見を反映し、要望内容によっては再開発の見直しも検討すべきである、と主張しました。また、『老人いこいの家』の設置候補地として小杉3丁目東地区内での検討をすべき、と要望しました。