おおば裕子
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学習講演会「子ども虐待が問いかけるもの」

日本共産党川崎市議団は6月7日、横湯園子元中央大学教授(元子どもの虐待防止協会理事)を講師に「子ども虐待が問いかけるもの―児童虐待防止法10年の到達点と今日的課題」と題した学習講演会を開催しました。
児童虐待防止法から10年以上経つ中で、児童虐待問題に長くかかわってきた横湯教授に、児童虐待の実態と、防止するための方策について講演して頂きました。

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川崎市の児童虐待の相談・通告件数は1320件と過去最高になり、また昨年4月に当時2歳のお子さんが虐待死する事故が起きており、児童虐待の防止と対応の強化は喫緊の課題です。
横湯さんは、児童虐待問題に取り組むきっかけになった少女の事例や、その後の運動のなかで防止法が成立し、児童福祉法まで改正にこぎつけたことを話しました。現在の虐待問題の急増と深刻さの背景に、貧困・家庭崩壊、退廃的・暴力的文化の蔓延があると指摘。
行政が防止のために求められているのは、何よりも担当者が一人80件以上ものケースを抱えている状況を変えること、そのためには、高い専門性を備えたケースワーカーの増員など支援体制の強化が必要であると述べました。

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また講演会に先立って、5月22日には川崎市子ども家庭センターを訪問し、川崎の子どものおかれている実態などをうかがいました。