地中熱を利用した冷暖房施設・川崎市玉川こども文化センター内覧会に出席しました。(3月27日)
川崎市玉川こども文化センターは、児童福祉法第40条に規定する児童厚生施設(児童館)として、「児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進するとともに、情操を豊かにし、もって児童の健全な育成を図る」ことを目的として、昭和53年4月に開設をして以来、34年間が経過した施設でした。この間、地域の乳幼児の子育て支援、小・中・高校生の居場所として、また市民活動の拠点として多くの地域の方がたに利用されてきました。今年度、施設の老朽化に伴い、2012年度4月にリニューアルオープンを目指して建て替えが進められ完成されました。
施設は、集会室、事務室・学習室・図書室・遊戯室・創作活動室・クラブ室の7室で、横に長広い建物です。子育てのママさんたちのために授乳室も整備されていました。創作活動室には、窯あり、陶芸活動ができるそうです。これは以前からあったとのことですが、59カ所あるこども文化センターの中で2か所だけでそのうちの1カ所がこの施設だそうです。
施設規模は、鉄筋コンクリートつくり平屋建てで、建物のすぐ裏に横須賀線が通っていますが、電車が通過しても列車の音や振動は全く感じることはありませんでした。これなら、落ち着いて活動に集中できます。
そして、なんといっても、施設の目玉は地中熱と電気を併用した冷暖房施設ではないでしょうか。地中熱を利用した施設は、いまのところ、この玉川と南河原と菅生のこども文化センターの3カ所だそうです。
一般的なエアコンの熱は冷媒と空気の間で交換し、熱は大気中に放出をしますが、地中熱を利用したエアコンの熱は、冷媒と循環水の間で交換するため、その循環水は地中熱交換器を通じて、地中に熱を放出します。地中熱は、近約10m~100mの比較的浅い地中の温度(熱)のことです。年間を通じてほぼ一定温度(15℃)と言われていますが、この文化センターは、18mところで17℃の地中熱の温度を利用していると、現地に来ていた環境局の担当者のお話しでした。子どもたちのためにも環境にやさしい施設がこれからも増えていくようにしていきたいと思いました。