「川崎市消防航空隊」の視察をしました。(10月28日)
消防局関係の所管事務の調査として、川崎市消防航空隊が設置されている「東京ヘリポート」(新木場)に行きました。
川崎市の消防航空隊は昭和60年7月に「東京ヘリポート」に基地を置いて以来、市民の安全を確保するため、あらゆる災害を想定した装備等を整備し、日々訓練を積み重ね、災害に対するヘリコプターの機動力を十分に発揮し、大空から市民の安全を守るために活動を行っています。現在、所有しているヘリコプターは、旧そよかぜ1号(4753時間40分)、そよかぜ1号(1450時間00分)、そよかぜ2号(3968時間10分)ですべて無事故飛行をおこなっています。(そよかぜという名称は、一般公募で採用され、ヘリコプターの機体の3色は、青い空、白い雲、真っ赤な太陽をイメージしたものだそうです)
この日、健康福祉委員会委員は、2つのグループに分かれて視察をしましたが、私たちのグループはまず、航空活動のビデオの視聴と活動資機材などの格納庫内で説明を受け、その後、実際にヘリコプターに搭乗して川崎市内上空を視察しました。
ビデオでは、コンビナート火災や川に油が漏えいしている様子などが写し出され情報収集をして適切な対策をはかることや山林火災での消化、川の中州に取り残された住民の救助などの活動が詳細に映し出され、日頃から訓練が非常に大事であることがよくわかる内容でした。
実際に、「そよかぜ1号」に搭乗し、約30分、飛行して川崎市の上空を視察しました。上空500~600メートルの高さで、速度は約200キロ、東京側から、中原区内を旋回して横浜には入り、麻生区内まで往復してきました。(川崎区上空は官製圏内で入れません)穏やかな天候で、街の様子がよく見えました。救助ときは、およそ30メートルの高さで行うそうですが、(訓練の時は15メートル)、静止した状態を保つというのは、飛行技術はむずかしいとのことです。パイロットは、真下が見えないので、隊員を下に降ろす場合は、搭乗している隊員に、降下した隊員が手で合図を送りながら伝達して、操縦を切り替えていくとのことでした。ヘリコプターをただ操縦できればいいというものではなく、現場の状況にあわせた瞬時の対応が求められ、高い技術が必要です。重要な任務ということがよくわかりました。市民の命を守る活動をされている消防隊員のみなさんにあらためて感謝する思いです。